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もっと!もっと! 縦横無尽

福島県の小学校教員 なおたかの以前のブログです。

新しいブログは こちらです。

2013-07-13

安定した学習

| 06:56

某所にて

「算数。8時間分の学習を1時間半で終わらせた二人。こういうトップランナーがいると、全体の学習が安定しますね。」

と書いたところ、

「全体の学習が安定するとは、どういった状態をさすのか」

という趣旨のご質問を頂きました。

わたしのような者にご質問を頂き、本当に嬉しく思います。ありがとうございます。


長くなりそうなので、ブログで答えさせて頂くこととしました。


「全体の学習が安定している状態」とは、「不安定な状態」の真逆です。

(ちなみに、わたしにとって「学習」=『学び合い』による学習 です。念のため。)

って、これでは説明になっていませんね。

「不安定な状態」とは例えば、次のような状態です。

・一生懸命に学んでいる子もいるが、課題解決を目指していないように見える子もいる。

・小グループが形成され、人間関係が固定化されている。そのため、誰からも声をかけてもらえず、自分から質問もできず、一人ぼっちの子がいる。

・「全員」「みんな」と強調しないと、なかなか課題が達成できない。

・テストやノートなどで評価をすると、授業中の見込みと違いすぎる。出来ているはずの問題ができていない。


『学び合い』が始まったばかりの時には、こんな状態になることも多いと思います。

こういう状態では、その学習が得意な2割の子の動きが重要になります。その子達が「教え役」になることで、学習が進むからです。

けれど、この状態が長く続くと、教え役の子ども達が辛くなります。この子達が「もう教えない!」と思ったら、『学び合い』は崩壊です。


今のわたしの学級では、こんな感じです。

・いつでも誰でも、勉強するのが当たり前。大きな行事の後でも。金曜日の5校時目でも。

 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20130606/1370524278

 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20130525/1369429118

・誰と誰がどのように関わっているのか、理解不能。

・「○人以上に説明する」「サインをもらう」「マグネットをはる」といった可視化は不要。

 子ども達曰く「マグネットやサインは、卒業です。」

・学習レポートをモリモリ書く一方、ほとんどのテストは、最低点数は80点前後、平均点は90点台。


こういう状態が続くには、学級の8割がしっかりと学ぶ状態になっている必要があります。初期の2割ではなく、8割です。

そうすると、比較的学習に消極的な子ども達もそれなりに学びます。

わたしのクラスで先月とったアンケートの結果。

Q 勉強は楽しいですか。

 1 楽しい 38%

 2 だいたい楽しい 43%

 3 楽しくはないけれど、がんばってやっている 19%

 4 楽しくない 0%


というのが、それをよく表していると思います。

「楽しい」と応えた子どもの中でも、「この学習は誰にも負けない!」という気概を持ってどんどん予習している子を、わたしは「トップランナー」と呼んでいます。

「自分のことだけではなく、みんなのことを考えさせないと!」という方もいるかもしれません。最初のうちはそうかもしれません。

けれど、それは不安定な状態なのです。

わたしのクラスで学習が得意な子が「教え役」で終わらず、8時間分の学習を2時間かからず終わらせるくらいに、もりもり勉強できているのは、学級全体の学習をみんなで支えているからです。

お互いに支え合う本物のチームだからこそ、それぞれが全力で学べるのですし、それでも崩れないチームワークが「安定」を生むのです。


トップランナーが突っ走っているかどうか。

それが、わたしが学級の状態を把握する時に見る視点の一つです。


うーん。なんかご質問の答えになっていないような気もしてきましたが、こんなもんで勘弁して下さいませ。